聖書の世界を旅して
パンが欲しい子に石を与えた随想へここで終わりです
―この文章は1999.3.21に教会で証をした内容を基にまとめたものです。―


 「聖書の世界セミナー」に参加したときの体験を証しさせていただきます。
 私にとって初めての海外旅行で、24人の人達と一緒に3月8日〜20日の間、イタリア(ローマ、アッシジ、ポンペイ、ポツオリ)と、イスラエル(カイザリヤ、テベリヤ湖=ガリラヤ湖、ピリポ・カイザリヤ、ゴラン高原、死海、チンの荒野、エルサレム)を楽しく、有意義な旅をして来ました。
 私の体験したいくつかを紹介します。
 まず、ローマの北方にありますアッシジを訪れたときに、聖フランシスコの生涯に感激した事です。アッシジは丘の上にある静かな中世の町で、多くの聖画が残されている事で有名なところです。現在のアッシジは、町全体が教会を中心に建っているようです。
 13世紀に生きた聖フランシスコの生涯は、いろいろなことがありましたが、聖書に立ち返り、イエス・キリストの生涯にならう生涯を送るようにと、粗末な服を着て、洞窟のようなところで、静かに祈る生涯を送りました。
 「あなたがたが召されたのはこのためです。というのは、キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に続くようにと、模範を残されたからです。」(Tペトロ2・21)
 次は、ローマからイスラエルに行く途中の飛行機の中で、イスラエルの中高生と思われるグループに出会ったことです。約30人位の学生達は、イスラエルからヨーロッパ旅行の帰りでした。彼らの話しでは、「私達は『ガス室』を見てきた!。ショックでした。私のおじいちゃんがそこで亡くなった。」と話してくれました。彼らは、イスラエルの入植地に住んでいて、厳格なユダヤ教の教育を受けている学生です。飛行機がイスラエル(ベングリオン空港)に着陸すると同時に、「ヘヴェヌ シャローム」(私達はあなたの所に平安を持ってきた)というイスラエルソングを歌って飛行機の中が歌と手拍子で満たされました。イスラエルの民(ユダヤ人)が過去の長い苦しみの後、今祖国に足を踏み入れたことを喜んでいるようでした。入国手続きの合間も広場で、手をつないで歌(ヘヴェヌ シャローム)を歌い、踊っておりました。日本人にこんなことができるかな?  3番目は、イスラエルに着きましてから一日路をバスに乗りテべリヤ(ガリラヤ湖)で見付けた物についてです。バスから下りたところにあった自動車のドアに「ヨシュアとカレブの二人が天秤棒で葡萄の実を運んでいる姿」のマークを見つけました。そこに書かれた言葉は
、"Promised Land" (約束の国)又は、"Holly Land"(聖なる国)と書いてありました。それを見つけた時、ただユダヤ人と言うだけで、世界中に散らされ、非情に虐げられ、殺された歴史を背負っている事を実感しました。
   「もし、あなたがあなたの神、主の御声によく聞き従い、今日わたしが命じる戒めをことごとく忠実に守るならば、あなたの神、主は、あなたを地上のあらゆる国民にはるかにまさったものとしてくださる。」(申命記28・1)
 イスラエルは、四国ほどの小さな国土ですが、50年前に先住民のいた土地に建国をした事に対して、私は今まで、新イスラエルは、「けしからん」と思っておりました。反省。
 次の日(3月14日=日曜日)は、ガリラヤ湖畔の「祝福の山」で礼拝がありました、説教の内容は「ペテロの再献身」(ヨハネ21・15−19)でした。
 昔イエス・キリストはこの地域で約三年間、多くの人達に伝道をされました。ところが、ガリラヤの人達は心が硬く、イエスさまの話しを受け入れなかったようです。
 1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。
 2 そこで、イエスは口を開き、教えられた。
 3 「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。・・・・・・」 (マタイ5・1−12)  「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのところでなされた奇跡がティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰の中に座って悔い改めたにちがいない。」(ルカ10・13)
 私もここまで大変な旅(人生)をして来ましたが、イエスさまが何回も繰り返し「悔い改めなさい」と言い続けられたことが、ガリラヤの地を踏んでやっと分かりました。
 「言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」(ルカ15・10)  聖書の世界が、今現在も現実に繰り返されていることを体験しました。
 出エジプト=救い、士師記=神を忘れる、列王記下=捕囚、マラキ書=帰還、  イエスの誕生と十字架、パウロの伝道=悔い改め、救い。国を失う⇒建国  など  私も同じく、神から離れ、立ち帰ることを繰り返しております。団長は、「聖霊に満たされなさい」(使徒9・17)、「今を生きなさいと」話してくださいました。
 私は、本当の反省と、「イエス・キリストは今も私を生かしてくださっている」という体験をしました。
 エルサレムの「嘆きの壁」に、自分の願いのほかに皆様の祈りを紙に書いて残してきましたので、神様は聞いてくださることでしょう。
 皆様の祈りによって、今度の旅が、初めから終わりまで守られたことを感謝申し 上げます。                         シャローム!     


ヘヴェヌ・シャロームを演奏する。
イタリアの松