宣教概略
「園を追い出されて」 稲垣緋紗子師
1 エデンを出されるのに備える
・神の命令にそむいたふたりは、エデンを出されることになるのに備え、 互いの関係を修復しておくことと、神との関係を修復しておくことが必要だ
った。
アダムは妻の名を「すべて生きているものの母」と呼んで、修復を図 った。
・神と人との間の修復に意を用いたのは神のほうである。神はふたりが面 目を保てるようにと衣を用意してくださった。
関係が保たれているのは明ら かである。そういう関係があるので、エデンを出されることになっても生き ていくことができる。
2 園を追い出され、追放される
・神は彼らを園から追い出し、追放した。「いのちの木からも取って食べ ないように」と。取って食べようとすればそうできたはずの園には、もうい
られない。
・ふたりは永遠に生きる道を絶たれ、いのちのもろさを覚えることを余儀 なくされる者となった。
神が臨在される場所エデンから遠ざけられることは 、いのちからも遠ざけられることであった。
3 神の臨在を示すケルビムに阻まれる
・ふたりがいのちの木に近づけないよう、園の入り口(園の東)にはケル ビムと剣が置かれた(24)。
手足があり、両の翼を広げたケルビムはまった くの想像の産物だが、見えない神の象徴である。
・臨在を示すものに臨在から阻まれるとはなんたる悲劇か。
もはや神の前 には出られない。「神われらと共にいます」という名のお方が来られるまでは。
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