宣教概略
宣教「殺してはならない」
1 アベルとそのささげ物に目を留められた
・兄カインは農耕、弟アベルは牧畜で、有り余る収穫物や生産物を得、 感謝のささげ物を自発的に主にささげた。
・アベルの心には、物惜しみのない、あふれる善意という、カインにない 特質が見られた。彼は群れの初子の「最上のもの」をささげる。 主はアベルに目を留められた。
2 落胆のきわみから無分別な攻撃にはしる
・カインのささげ物には目を留められなかったので、カインは落胆し、 「怒り、顔を伏せた」。主は彼に、「罪は戸口で待ち伏せしているが、 あなたはそれを治めるべきだ」と言われる。彼の心に危ういものが
潜んでいたからである。
・だがカインは弟アベルを連れ出し、襲って、いのちを奪った。
3 人は自分のした行為の責任を問われる
・神のかたちとして創造された人のいのちを奪うのは、神の尊厳をも侵す 事である。最初の人殺しであるカインの事件は、人間がいかに罪深い者
となってしまったかを教えられる出来事である。これこそが、罪が入っ た後の、私たちをも含めた現実である。
・キリストは、兄弟に向かって腹を立てる者はだれでもさばきを受けな ければならないと仰せられた。まさにそのような者の所にキリストは 来てくださり、ご自身の尊い血を流し、私たちの罪の贖いとなって
くださったことを感謝しよう。
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