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2023年度   礼拝メッセージ
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聖書箇所

2023.07.09

白石剛史師    見て、聞いて、知る   

出エジプト記3章6〜10節
  聖書のみことば (新改訳聖書2017)   メッセージ  


今週のみことば
「(主は)さらに仰せられた。『わたしはあなたの父祖の神、 アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』 モー セは顔を隠した。神を仰ぎ見るのを恐れたからである。」
( 出エジプト記3章6節)

宣教概略
宣教「見て、聞いて、知る」 出エジプト記3章6-10節


前回は「共にいる神」の姿を「呼びかけ、問いかけ、応答を求める」姿勢 の中に見出したが、今回は「悩みを見、叫びを聞き、痛みを知る」姿勢の中に 見出してみたい。
 1.問題解決そのものが救いではない 出エジプト記はイスラエルの奴隷状態で始まり、彼らが荒野を神と共に旅する 姿で終わる。エジプトからは出られても、歩む場所は荒野であり、行き先は手 強い先住民のいる地であり、途中も生活の苦労・苦難が山積みであった。出エ ジプトは悩みや心配事のない生活への導きではなかったのである。つまり、救 いとは問題のない人生への導きなどではない。「悩みを見、叫びを聞き、痛み を知る」(3:7)姿勢をもって私たちに臨んでくださる神様と共に生きることで ある。出エジプト記の終わり方がそのことを端的に象徴しており(40:36- 38)、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの救出もこの点と共鳴している( ダニエル3:23-26)。

 2.実践的視点 では、どうして問題解決そのものが救いではないのだろうか。
   1)神様は問題解決以上に私たちの心を大事にされる(ピリピ4:6-7)
   2)問題解決型の人は、自分に関係ない話には耳を傾けにくい
   3)現実には何が問題で何が解決なのかの特定すら困難である   (原因究明・責任追及・再発防止策の策定で解決したことにする)
   4)現実には解決し得ない問題が多い (誰が悪いのでもないのに皆が苦労する場合があるのが現実)
   5)本当の意味で問題を解決しようとすると、当事者に寄り添う姿勢になる

 3.伝道とはイエスの話をすることではなく、共にいる愛の神と出会わせること 以上のことから何を私たちは学び取れるだろう。
   1)「悩みを見、叫びを聞き、痛みを知る」ことそのものが神の愛を実践する ことなのだから、それ自体で伝道・証しなのである。
   2)問題解決を売り物にする宗教に騙されてはならない。キリスト教でさえそ うなりがちである。問題があっても、心配事があっても、不透明な毎日で あっても、その中を生き通せることほど尊いことはない。暗闇や嵐の中で も共に生きてくださるお方である神様としっかり出会ってほしい。

参照聖句 
出エジプト40:36- 38
40:36 イスラエルの子らは、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上ったときに旅立った。
40:37 雲が上らないと、上る日まで旅立たなかった。
40:38 旅路にある間、イスラエルの全家の前には、昼は【主】の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があった。

ダニエル3:23-26

3:23 この三人、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは、縛られたままで、火の燃える炉の中に落ちて行った。
3:24 そのとき、ネブカドネツァル王は驚いて急に立ち上がり、顧問たちに尋ねた。「われわれは三人の者を縛って火の中に投げ込んだのではなかったか。」彼らは王に答えた。「王様、そのとおりでございます。」
3:25 すると王は言った。「だが、私には、火の中を縄を解かれて歩いている四人の者が見える。しかも彼らは何の害も受けていない。第四の者の姿は神々の子のようだ。」
3:26 それから、ネブカドネツァルは火の燃える炉の口に近づいて言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ、いと高き神のしもべたちよ、出て来なさい。」そこで、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴは火の中から出た。

ピリピ4:6-7
4:6 何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
4:7 そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。