2023年度 礼拝メッセージ |
月日
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題
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聖書箇所
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2023.09.24 |
稲垣博史師 あなたがたの喜びのために |
コリント人への手紙第二 1章23節〜2章11節
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聖書のみことば (新改訳聖書2017) メッセージ |
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宣教「あなたがたの喜びのために」
コリントの教会のあるメンバーが深刻な問題を引き起こ した。パウロにとって見過ごしにできない問題であった。パウロは、コリン トの教会が本人にきちんとした処分をすることを勧める手紙を書いた。 その手紙を受け取った教会はその通り処分をした。そして彼は自分のした ことを心から悲しみ、心から悔い改めた。ところが、教会の人たちは、その 悔い改めた本人をまだ心から赦さず、厳しい態度で接していたようである 。 パウロはそういう状況を何らかの仕方で知り、このままではいけないと考 えた。そのパウロのことばのはしはしから、私たちは、キリスト者としてと もに生きるということは、どういうことなのかを教えられ、考えさせられる 。 1 私たちは互いに相手に喜びをもたらすために生きる(1:23〜2:4) パウロはコリントの教会の創設者だが、教会のみなさんの信仰を支配する 立場にはない、教会の兄弟姉妹が 真の喜びのうちに生きることのために協力 する者にすぎないと語る。 イエスご自身がその模範を示しておられる。「人の子が来たのが、仕えら れるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、 贖いの代価として、自分のいのちを与えるためである」(マタイ20:28)と 語られ、そのことば通りに歩まれた。教会の指導者もそうだが、教会員も、 お互いが真に喜びをもって生きるために仕え、支え、協力する者であり、そ れが聖書の示す姿である。それぞれが何を必要としているかを知り、そのた めに 仕え、支え、協力する。それは互いに主にあって交わりを深め、祈り合うこ とがどんなに大切か。 2 私たちは互いに相手を赦し合いつつ生きる(2:5〜11) コリントの教会の兄弟姉妹は、大きな問題を起こした一人の人に対し て勇気ある処分をした。ところが、その後、その 人が自分の誤りを認め 、悔い改めを表明したにもかかわらず、その人に対して厳しい態度をと り続けていた。パウロはそれを知って、その人を赦し、愛を示すように と助言している。人を赦すということほど難しいことはない。 だが、自分はキリストの十字架によって神への大きな罪を赦されてい るのに、他人の罪を赦せないのは、自分の罪の赦しの大きさ、キリスト の十字架に示された神の愛の広さ、長さ、深さを私どもの人格の中核に 受け止めていないということではないか。ともに、「あなたがたの喜び のために」と祈りつつ、求めつつ歩む私たちであり、そのような教会で あるようにと祈るものでありたい。 |
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参照聖句 |