宣教 「人は塔を建てた」
要約「人は塔を建てた」 創世記11:1-9「主は言われた。『……さあ、降りて行って、そこで彼らのことばを混乱させ、互いの話しことばが通じないようにしよう。』」6,7節より
1 氏族と氏族の間に存在していた一致は途絶えてしまった。
・すべての氏族はノア一族に発するすべての民族に起源をもっていた。先祖が兄弟同士である彼らの間には一致の見られる期間が続いていたが、やがてその一致は思い上がりのゆえに失われてしまった。それはどういう思い上がりであるか。本来神の特権であったものを、人間がわがものにしようとする思い上がりであった。
2 人間の高慢と不信仰が神によってさばかれる。
・人は神をあがめるのではなく、自分たちの名を上げようとし、そのために塔を建てた。彼らの動機の底には、なんと神の住まわれる天にまで届いて天にいるそのお方に取って代わろうとする欲求があった。それが、「われわれが地の前面に散らされるといけないから」という言葉に表されていた。
・そこで、神は彼らのことばを混乱させ、互いの意思が通じ合わないようにされた。
3 再び一致が与えられるのはどのような時か。
・人をこのような不敬虔の罪から救い出してくださるのはキリストによる贖いである。そのためにキリストは人となって私たちのところに来てくださった。
・キリストによる救いを受けた者たちに、再び一致が与えられる。「そのとき、わたしは諸国の民のくちびるを変えてきよくする。彼らはみな主の御名を呼び求め、一つになって主に仕える。」ゼパニア書3章9節
・いまやキリストを信じる互いの間には一致が与えられている。その一致はやがて完成に至るものである。そのことを主に感謝する者でありたい。
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