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礼拝宣教概要
「主の栄光を現す人々」コリント人への手紙第二8章16〜24節
イエス・キリストの誕生すなわち神が人となられたという、大きな出来事は、実に神ご自身のなさったことであり、
人間のできることではない。しかし、イエスの誕生の背後に神を信頼し、神のご計画が実現することを願い、主に 仕えた人たちがいた。ナザレという田舎町の娘マリア、マリアと婚約していたヨセフなどの存在である。
聖書の話は、 おとぎ話ではない。そこに現実に生きて人たちの話であり、実際に起きた出来事の記録である。
今日の箇所にも、主を信頼し、主に従い、主の栄光を現すことを願って生きていた人たちのことが語られている。 今日の箇所は、パウロとともに主に仕えた三人の兄弟たちのことをパウロがコリントの教会に推薦している箇所で
ある。ここから、その数十年前に誕生し、地上での生活をし、救い主であることを否定され、拒絶され、十字架刑で 殺され、三日目に復活されたイエスというお方を知り、信頼し、そのお方に従い、仕えた人たち、主の栄光のため
に生きた人たちの姿が見えてくる。
1. テトスという人物
テトスはパウロの書いた手紙の受取人の一人である。その手紙に、「同じ信仰による、真のわが子テトスへ」とあ る(1:4)。もう一人の弟子テモテも、「信仰による、真のわが子テモテへ」と、同じように呼びかけられている(1テモ
テ1:5)。二人ともパウロの実の息子ではないが、パウロが直接信仰に導き、信頼を寄せていたことが分かる。 特に、テトスとは離れたところにいてなかなか会うことができないことで、寂しく感じていたこと、再会することがで
きて喜び慰められたことが、この手紙のはしはしから知ることができる (2:12、13と7:5以下)。
テトスは教会の現状をよく知り、必要なことを始める積極的な人だった(8:6、16、17)。
さらにテトスへの手紙によると、彼はその後パウロと共にクレタ島で伝道し、あちこちに教会が誕生した。パウロは クレタを離れたが、テトスを必要な働きのために残すことにした
(1:5)。非常に信頼されていた人だった。また、テ ス3章12節を見ると、クレタ島にいるテトスに、北に何百キロも離れたニコポリスという町までやってきて欲しいとい
う。続けてテトスの助けを必要としていたようだ。パウロの「テトスについて言えば、彼は私の仲間であり、あなたが たのために働く同労者です」とのことばがテトスについてのすべてを物語っている
(8:23)。
2. 第二、第三の兄弟
次に18節では、「テトスと一緒に一人の兄弟を送ります」とパウロは伝える。この兄弟についても、パウロは心か らの信頼を寄せている(18、19)。名前は分からないが、素晴らしい人だ。
もう一人のことをパウロは推薦している(22)。彼自身も、コリントの兄弟姉妹に対して、深い信頼を寄せ、真剣に コリントの人たちのことを考えているようだ。
この三人の人たちは彼らは初めから信頼できる人だったわけではなかったかもしれない。信仰者となってから、 色々失敗もあっただろうし、戦いもあっただろうが、主イエスについて、弟子として生きることについて、先輩たちか
ら教えられ、訓練されて、少しずつ変えられてきたに違いない。使徒のヤコブ、パウロなどの教えを学ぶなら、私た ちも変えられていくことができる。主ご自身の栄光を表す信仰者として主にお仕えする者とされていく(8:19、23)。
「ウエストミンスター大教理問答」より
ヤコブ 3:17〜18
問1 人間のおもな、最高の目的は、何であるか。
答人間のおもな、最高の目的は、神の栄光をあらわし、永遠に神を全く喜ぶことである。
私たちのことば、態度、姿勢、行動、働きを通して主の栄光を表して行きたい。周りの人々から信頼され、謙虚さ と心からの熱意を兼ね備えた者とされて行きたい。そのような思いを主が私たちの心に与えてくださるように祈ろう。
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コリント人への手紙第二8章16〜24節
8:16 神に感謝します。私があなたがたのことを思っているのと同じ熱心を、神はテトスの心にも与えてくださいました。
8:17 彼は私の勧めを受け入れ、大変な熱意をもって、自分から進んであなたがたのところに行こうとしています。
8:18 私たちはテトスと一緒に一人の兄弟を送ります。この人は福音の働きによって、すべての教会で称賛されています。
8:19 そればかりでなく、彼は、この恵みのわざに携わる私たちの同伴者になるようにと、諸教会の任命を受けています。私たちはそのわざに、主ご自身の栄光と私たちの熱意を現すために仕えています。
8:20 私たちは、自分たちが携わっているこの惜しみないわざについて、だれからも非難されることがないように努めています。
8:21 主の御前だけでなく、人々の前でも正しくあるように心がけているのです。
8:22 また、彼らと一緒にもう一人、私たちの兄弟を送ります。この兄弟が多くのことについて熱心であることを、私たちは何度も認めることができました。彼は今、あなたがたに深い信頼を寄せ、ますます熱心になっています。
8:23 テトスについて言えば、彼は私の仲間であり、あなたがたのために働く同労者です。私たちの兄弟たちについて言えば、彼らは諸教会の使者であり、キリストの栄光です。
8:24 ですから、あなたがたの愛の証拠と、あなたがたを私たちが誇りとしている理由を、彼らに対して、諸教会の前に示してほしいのです。
2024年12月01日 主日礼拝 宣教:稲垣博史師
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