1 状況が変わる中での導き 伯父ラバンのもとで二十年を過ごしたヤコブは彼に言う。「十四年間はあなたの二人の娘たちのために、六年間はあなたの群れのために…仕えてきました」と(31:41)。労働に見合うものを手にするため並大抵でない苦労をした末「大いに富んだ」彼に、伯父はよそよそしくなっていた。そこへ主のことばがあった。父たちの国に帰るようにと。
2 道は開かれていく カナンに向かうに際し、問題が二つあった。まずは、ヤコブの妻たち二人の同意が必要だった。妻たちは、自分たちへの父の態度に愛想をつかしており、同意は得られた。秘密裏に決行した旅立ちは成功したかと思われたが、ラバン一行の追跡を受ける。しかしそこへ主が介入なさり、ヤコブたちを行かせるようラバンを説得してくださった。
3 生ける神がともにおられる 故郷カナンへの途上、ヤコブはエサウとの再会が待つことを恐れていた。だが、主は「わたしは、あなたとともにいる」と約束された(31:3)。それまでも、たとえ周りの環境は変わっても、主は約束通り守ってくださった。これからも主はヤコブとともにおられ、彼を守っていかれる。彼は、主のこの約束を信じて立ち上がることができた。
4 約束したことを成し遂げるまで 主は彼に、「約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」と言われた(28:15)。主がともにおられるという約束は今日の私たちにも与えられている。主は世の終わりまでいつも私たちとともにおられる(マタイ28:20)。主は生ける神だからだ。私たちは生ける神を知る特権にあずかっている。傷なき御子がご自身の血を献げられたことによって…(ヘブル9:14)。私たちは終わりの日に神の栄光にあずかる(ローマ5:2)。その時まで主は守り導いてくださる。助けを信じへりくだる者でありたい。
2025年1月19日 稲垣緋紗子師

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創世記30章
30:1 ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見た。ラケルは姉に嫉妬し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死にます。」
30:2 ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代われるというのか。胎の実をおまえに宿らせないのは神なのだ。」
30:3 彼女は言った。「ここに、私の女奴隷のビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私の膝に子を産むようにしてください。そうすれば、彼女によって私も子を得られるでしょう。」
30:4 ラケルは彼に女奴隷ビルハを妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
30:5 ビルハは身ごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
30:6 そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を与えてくださった」と言った。それゆえ、彼女はその子をダンと名づけた。
30:7 ラケルの女奴隷ビルハは再び身ごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
30:8 そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。
30:9 レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。
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30:14 さて、麦の刈り入れのころ、ルベンは出て行って、野で恋なすびを見つけた。そして、それを母レアのところに持って来た。すると、ラケルはレアに「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」と言った。
30:15 レアはラケルに言った。「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびまで取り上げようとするのですか。」ラケルは答えた。「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人にあなたと一緒に寝てもらいます。」
30:16 夕方になって、ヤコブは野から帰って来た。レアは彼を出迎えて言った。「あなたは私のところに来ることになっています。私は、息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから。」その夜、ヤコブはレアと寝た。
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