「わたしの喜びと」(エレミヤ書32章26〜44節)
1. ヨベルの年
イスラエルでは、6年耕作をして7年目は安息の年で土地を休ませた。
それを7回繰り返した翌年50年目はヨベルの年と呼ばれた。
売却された土地もすべて無償で持ち主に返却された。
生活が苦しくなって土地を手放した場合も、買い戻しの権利のある親族が買い戻した。
土地は神のものであり、人には耕作権があるだけで、神に返すべきものと考えられた。
2.エレミヤによる畑を買い戻す 象徴的行為
バビロンの王の軍勢がエルサレムを包囲中、エレミヤが監視の庭に監禁されていた時 おじの子シャルムのハナムエルが「アナトテにある畑を買ってくれ、あなたには買い戻す権利があるのだから。」と言った。 32章7節
エレミヤは、ハナムエルから銀17シェケルを秤ではかって払って、土地を買い戻した。
封印した証書と封印のない証書を取り、署名し、証人の前で、保存した。
「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。これらの証書、すなわち封印されたこの購入証書と、封印のない証書を取って土の器の中に入れ、これを長い間、保存せよ。なぜなら−
イスラエルの神、万軍の主はこう言われる―再びこの地で、家や、畑や、ぶどう畑が買われるようになるからだ。」32章14節
国が滅びようとしていた時、再び土地が買い取りされる時が来ると預言する行為だった。
「彼(アブラハム)は望み得ない時に望みを抱いて信じ、『あなたの子孫は、このようになる』と言われていたとおり、多くの国民の父となりました。」(ローマ4章18節)
3. 滅ぼし壊し、新たに建て直される神
神はご自分に背き、罪を犯すイスラエルを、バビロンによって倒されるけれども、再び 立て直される。
神が民に「一つの心と一つの道を与え」、「彼らがわたしから去らないように、わたしへの恐れを彼らの心に与える」(32章40節)
「わたしは彼らをわたしの喜びとし、彼らを幸せにする。わたしは、真実を持って、心と思いを込めて、彼らをこの地に植える。」32章41節
神が一方的にイスラエルを愛され、背く彼らに新しい心を与え、彼らを神の民として喜び、幸せにされる。
「あなたがたは古い人をその行いとともに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。新しい人は、それを造られた方のかたちにしたがって新しくされ続け、真の知識に至ります。」
コロサイ3章9・10節
2025年1月26日 大和昌平師
