ピリピ教会の誕生 (使徒の働き16章25〜34節)
宮園キリスト教会の礼拝で説教奉仕させていただくのは初めてですので、今日は後半、私自身の証を加えさせていただきます。
T、ピリピ教会の誕生
(1) 使徒16章は、パウロが第2回伝道旅行の途中、小アジアから海を越えてヨーロッパの地に足を踏み入れる箇所です。ピリピというその地方では大きな町に到着して伝道が開始されます。おおよそ紀元50年頃のことです。この時には、パウロ、シラス、テモテという伝道チームに加えて、著者であるルカ自身も同行していました。
(2) ピリピ教会の特徴の一つが「家族」でした。紫布の商人であったリディアとその家族がまず信仰に入りました。そして今日の箇所にあるように、パウロたちが一晩入れられていた牢屋の看守が家族そろって信仰に入りました。10数年後にパウロがローマの獄中からこの教会宛に書いた手紙では、パウロにとってこの教会の成長がどれほどうれしく、感謝すべきことであったかを知ることができます。
U、あなたも、あなたの家族も ?
(1) その家族のうち、牢屋の看守とその一家が信仰に入る場面が今日の箇所です。その中に、有名な31節「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」という約束があります。この箇所が家族伝道の大切さや、家族が救いにあずかることの約束や、家族の救いについての励ましがあります。家族の中でまず自分が信仰に入った多くの人が、この約束に励まされて家族への証を続けたことでしょう。
(2) ただこの箇所は、一人が信じたら芋蔓式に、というか自動的に家族皆が救われることを教えているわけではありません、この箇所は「あなたは主イエスを信じなさい。そうすればあなたは救われます。あなたの家族も(同様です)」というのが元々の意味で、特別なことを言っているわけではありません。あなたは信じれば救われる。同じようにあなたの家族も信じれば(誰であれ)救われる、と教えています。ただ教理的・神学的に一人が信じれば家族全員が救いにあずかると教えているわけではありませんが、約束や希望として、家族も信仰に進み、救いにあずかるになっていくものなのだよ、そのことを信じ、期待して、家族に証しなさい、という励ましや期待を教えるものであることは確かです。
(1)このようにしてピリピ教会は、おそらくルカ個人の願い(マケドニアに来てください)から始まり、2家族が信仰に入ったところから形成されていきました。そして世界宣教を自分たちの仕方で支えてきました。教会としての基本的な成長の姿を見ることができます。
V、私自身の証
(1) ここからは、私自身の証になりますが、この箇所が、私が人生で最初に触れた聖書のことばでした。私はクリスチャンホームではありませんでしたが、小学校6年生の11月に初めて教会に行きました。少し早く教会に着いたので、教会学校が始まる前、しばらく玄関のところに立っていたのですが、その玄関の壁に「主イエスを信じなさい。そうすればあなたは救われます。聖書」と書かれた額が飾られていました。入り口に飾るくらいだから、これが教会の伝えたいことであり、聖書の中で大切な教えなのだなと理解しました。使徒16:31は実際には
「あなたもあなたの家族も」ということばであるのを、額では字数があるので「あなたの家族も」を省略していた、と知ったのはずっと後のことでした。
(結)信仰と救いは、一人が信じたら家族は家族会員として自動的に加入できるというものではありません。けれども、今日の箇所にあるように、ある意味での約束が与えられ、希望が与えられています。家族についての約束に期待し、希望と信仰と愛をもって福音を受け継がせつつ、教会の歩みを進めていきましょう。